日本三大川あらしの関係者が集結しました!
2019年10月14日(月)、兵庫県豊岡市にて、日本三大川あらし(兵庫県・円山川あらし、愛媛県・肱川あらし、鹿児島県・川内川あらし)の関係者が一同に集いました。
会合では、
①川あらしの本格的なシーズンを迎えるにあたり、3つの川あらしが一緒にPRを行うことの共同宣言。
②円山川、肱川、川内川の河川事務所のご担当者による河川の特徴や河川防災の取り組みの紹介。
③霧の魅力について空の探検家・武田康男さんによる講話。
④肱川あらしの映像をふんだんに取り入れた地域振興映画「赤い橋のある町で」の上映会を開催。
以上、①~④の内容の会合となりました。
具体的には、
①に関して・・・肱川あらし予報情報サイト 内で、毎日の三大川あらしの発生状況とイベント情報の発信を開始したことのお知らせいたしました。
②に関して・・・三河川の地形的な特徴が酷似(・上流部が盆地となっており霧が多発、・盆地から河口までの高低差が小さい、・河口付近が狭さく部となっている)していることが、三河川で川あらしが発生する要因と考えられるとのこと。しかし、この地形が河川氾濫をまねきやすい要因のひとつともなっており、それぞれの河川の過去の水害を振り返っていただきました。
③に関して・・・川あらし自体も大変魅力あるものだが、注意深く観察するとブロッケン現象が見られたり、ケルビン・ヘルムホルツの雲が見られたりする。多角的に霧を見ることで新たな発見が得られ、それが川あらしの魅力がさらに高まるとのお話をいただきました。
④に関して・・・川あらしを通じて町をいかに元気にするか、そのヒントとなる映画でした。
本会合は甚大な被害をもたらした台風19号が過ぎ去った直後に開催されました。被災地から駆けつけていただいた方もいらしゃいました。
被災地から送られてくる映像や写真は、かつて三河川が経験した水害と同じような光景です。強靭な堤防を造るなどといったハード面ではもはや限界があることは明白です。これからは、普段からより河川に親しみ、普段から河川流域の住民との繋がりをより深める(= コミュニティ力を高める)といったソフト面での強化を図ることが重要ではないかと感じています。そのような観点から、「川あらし」というツールは大いに機能するのではと会合出席者一同が感じたところです。
最後に、本会合に関わるたくさんの方々のご支援とご理解で成功裏に終わりましたことを心より感謝申し上げます。